お墓じまいの後、お骨を散骨したいというご希望も増えてきています。
宇宙葬など、一昔前には考えられなかったサービスも生まれ、特に海洋散骨は興味をまたれる方も多いのではないでしょうか。
お墓じまい後、遺骨をどうする?〜自然に還す 海洋散骨〜では、海洋散骨について概要や気を付けるポイントを考えてみました。
・海洋散骨の種類
ひとことに海洋散骨と言っても、委託散骨と個別散骨の2種類があります。また、ご自分でおこなうことも可能です。
自分たちも船に乗って散骨ポイントまで行き、自分たちで散骨するのが個別散骨。業者さんにお骨を渡して散骨してきてもらうのが委託散骨です。
個別散骨は自分たちでお見送りできるのが一番のメリットですが、費用が高額になったり、出港地が遠方だったり、天候によっては散骨日が延期になることもあります。
委託散骨は業者さんにお任せになってしまいますが、費用が抑えられ、手間がかからないのがメリットでしょうか。
業者さんによってサービスは様々ですが、散骨後に写真や、散骨した場所の詳細を送ってくれるところもあります。
・海洋散骨の概要
◯費用:10万円前後〜数十万円
◯メリット:その後の供養を考えなくてよくなる。イメージが良い。
◯デメリット:お参りできる場所がなくなる。後から遺骨を取り戻すことができない。
・海洋散骨を自分でおこなう時
海洋散骨は個人で行うこともできますが、ほかの方たちへの配慮が大切です。
1 散骨する場所はなるべく岸から離れた場所で、漁業への影響のない場所を選ぶ。
2 お骨はきちんと粉にしてから散骨する。
3 自治体によっては散骨禁止のエリアもあるので要注意。(北海道長沼町・埼玉県秩父市など)
岸に近い場所だと、海水浴エリアが近かったり、養殖場や漁場が近かったりすると。。
ご遺骨が流れてくると、あまり気分の良いものではないですよね。
ほかの方への配慮を怠る人が多くなると、個人による散骨を禁止する自治体が多くなることも予想されます。
また、業者さんに船の用意を依頼して個別散骨する場合も、散骨当日、喪服で出向地(マリーナなど)へ出向くと、周囲の方が驚いてしましますので、あえて普通の恰好で行くことをお薦めします。
・お墓じまい後、遺骨をどうする?〜自然に還す 海洋散骨〜 まとめ
海洋散骨は良い供養方だと思いますが、ほかの方への配慮を忘れず行いつつ、海には墓標などもありませんので、手を合わせる場所が全くなくて良いのか、少し遺骨を残しておいた方が良いかもよく検討されてから行っていただくことをお薦めします。
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