愛知県犬山市の寺院墓地でお墓への文字入れ彫刻を担当させていただきました。
ところで、お墓に文字(名前や戒名、法名)を彫るときの字体はどのように選ぶかご存知ですか?一般的には既に彫ってある字体に合わせたり墓石用のフォントを使用するのですが、今回はお寺様が書かれた直筆の書を写しとり、彫刻させていただきました。珍しいケースですのでご紹介したいと思います。
【お墓に彫る文字の書体の選び方】
■お墓に彫る文字の書体
お墓に彫る文字の書体は、既に彫ってある戒名や法名の書体に合わせたり墓石用のフォントを利用することがほとんどです。
昔は字彫り職人が手書きで文字を彫っていましたが、最近はお墓彫刻用に見栄えが良いフォントが存在し、そのフォントを使用することが一般的になっています。
■書体の選び方
戒名や法名をすでに彫ってある場合はその書体に合わせると良いのですが、初めてお墓にお名前などを彫る場合は、楷書・行書など、好きな字体を選ぶことができます。
とはいえ、ほとんどの方が、読みやすく欠けにくい楷書体を選ばれます。
■お寺様が書いた書を彫る場合も
今回のご依頼では、お寺様に書いていただいた書をお墓に彫らしていただきました。実はこちらのお客様からご用命いただくのは2回目で、前回は一般的な墓石用フォントを使用して彫らしていただいています。(上の写真の中央)
ところが今回はお寺様から、自分の書いた手書きの書をお墓に彫るようにとの指示があり、まずはお寺様に戒名や命日を和紙に書いていただくことからスタートしました。
お墓に彫る実寸大で書かれた書をスキャンし、一文字ずつ丁寧に手作業でなぞって彫刻の原稿を作成します。
既存彫刻に字体を合わせる場合も、お墓に彫刻されている文字をスキャンして一文字ずつなぞり原稿を作成するので手順としては同じですが、筆のカスレなどをどの程度まで再現できるか工夫しながらの作業は、いつもの倍近くの時間を要しました。
何とか原稿を作成し、彫刻が完了した後にお客様からいただいたアンケートでは、施工内容、担当者の対応の両方で、大変満足の評価をいただきました。また、「今回二度目の依頼で、我が寺は、和尚の直筆戒名書きでの現地彫刻をお願いし、色々と大変お手数をおかけしました。又、何度も丁寧に確認対応していただき、心より有難うございました。」とのコメントをいただきました。
お客様にご満足いただけて、スタッフも職人も頑張りが報われた気持ちで、とても嬉しく思っています。
皆様からいただくアンケートは、私たちの元気の源です!U様、あたたかなコメントをいただき、また、お墓彫刻の写真公開を許可いただき本当にありがとうございました。
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